ポリファーマシーについて、薬剤師が出来る事 ~ 薬剤調整メールの取り組みへの道 ① ~
こんにちは。緩和ケアを専門としている病院勤務の薬剤師です。
さらに、オンラインコミュニティの運営を通して、医療をオープンでフラットにすることに取り組んでいます。
ポリファーマシーって言葉、ご存知でしょうか?
英語で、polypharmacyです。
日本語に訳すると、「多剤併用」と言われることが多いみたいです。
条件としては、以下の通りです。
世界的に見て、一定の基準がありません。
もう少し別の文献をあたると、以下のように定義されているようです。
こちらを見てもらえばわかる通り、Polypharmacyは日本だけでなく、他国にも似たような状況はあるのです。基準は1つはアイルランド、もう1つはアメリカです。
日本版はこちら。
一般社団法人 日本老年医学会
「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20150427_01_02.pdf
ここで伝え方が難しいのは、決して、Polypharmacy自体が問題なわけではなく、一つ一つの薬剤のメリットデメリットを比較検討すること為されてこなかったということを医療者、生活者双方が理解することが解決の糸口なんだと感じてます。
私は薬剤師です。大学で4年、その後大学院で2年、合計6年。
薬学という学問に触れてきました。
その私の認識では薬は人間が作り出した便利な道具です。
確かに、人の生活が良くなることを願って作り出されたものなんだと思います。
問題は、どうして2)PIMと呼ばれるような潜在的に不適切な処方が産まれてしまうのか。そして、どうして、簡単な解決が難しいのか、私自身が取り組んだ3年の薬剤調整メールの取り組みを通して学んだことを、何回かに分けて記事にしていこうと思います。
感じた事、学んだ事、コメント頂けると嬉しいです。
②に続く。
🌱 最後まで読んでいただきありがとうございました 🌱