医療をもっとオープンでフラットに~オンラインコミュニティ運営日記~

医療を自分事として捉え、みんなで未来を創っていくをコンセプトに2つのオンラインコミュニティを運営しています。その運営日記です。

オンラインコミュニティ IMOMI会について

こんにちは!

病院勤務の薬剤師です。専門は緩和ケア。

そして、医療をもっとオープンでフラットにするための学びを公開しています。
 

本日は、オンラインコミュニティIMOMI会 について書きます。

 

オンラインコミュニティIMOMI会~医療をもっと身近に~を2015年の6月に立ち上げました(Facebookグループです)。

(芋煮に見えるとか、医療をもっともむとか諸説あります)


2015年、私は、身体のサインを無視した働き方を半年続けた結果、右脚に異変を感じ、腰から背部にかけての激痛から歩けなくなるという事を経験しました。

1年経った今でもしびれと、痛みは残っています。

 

自業自得なんですけど、現在の医療というシステムで働き続ける事に身をもって限界を感じました。痛みを持ち続けながら、スピードが求められる現場において、目の前の患者さんに寄り添うことなんて到底出来ないと感じました。

 

実は、私のような医療者は少なくないと思います。

自殺白書の上位職業に必ず、介護職、医療職が挙がるっているのをご存知ですか?

そして、そのほとんどはニュースにすらなりません。

 

社会の医療への要求は年々増え、それに伴い、あまり有用でない仕事も増えていく。

これは、医療だけでは、なんとかもならないな。そんな風に感じ始めました。

 

このままいくと医療システムが崩壊するのは目に見えてるけど、みんな本当にそれでいいのかな?批判している人たちは本当に今の医療が無くなって欲しいと思ってるのかな?

そうやって、思っている事をアウトプットして初めて、思ったほど、みんな「関心がない」という事に気づきました(笑)

当たり前ですよね。私だって「医療」以外にはあまり関心がないのです。

 

そこで視点を変える事にしました。

まずは、医療について安心安全に話せる場を作ろう。

 

すでに4000人を超えるグループに成長していて数々の創発的な取り組みが産まれ続けている「反転授業の研究」グループの主宰者、田原真人さんに色々とご教示頂き、想いに共鳴し合ったオンラインの素敵な仲間と一緒に驀進中です(*´ω`*)

田原さんのブログはこちら。心の底からワクワクする記事がいっぱいです。

flipped-class.net

未来の医療、介護、福祉に関わる人たちを育てるのは紛れもなく教育に関わる方たちなので、ご縁がつながり、共に未来を創ることが出来ること、とても嬉しく思ってます。

 

IMOMI会のコンセプト。(字を大きくする方法が分かりません・・・)

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https://www.facebook.com/groups/1661484530731320/

医療について思うあんな事、こんな事、意外と話す場がないと思いませんか??

みんなが関わる医療だから、みんなで自由に創っていきたい、そんな想いで立ち上げました。

医療を「自分ごと」として感じてもらえるような場創りを目指しています。

医療は社会のセーフティネットです。
今後、関わるみんなが悲しい想いをしないために、みんなの声を集めていきたいと思いました。

IMOMI会は、医療をもっと身近に、の頭文字です。

それぞれの関わり方や、視点が混ざる事で、日常に少し変化が出ることを願ってます。

 

そんなこんなで、産まれた「IMOMI会」。

切っても切り離せない介護、福祉も巻き込んでます。

(オンラインイベントもやります!2016年12月8日 夜9時から)

 

次なる野望は、有名な「わたり文庫(循環型図書館)」のまねした、

「IMOMI文庫」の設立( *´艸`)(さかつめさん、ファンです)

がんばるぞーーー!!

 

🌱 最後まで読んでいただきありがとうございました 🌱

減薬ダイアローグカフェ @福岡 に参加しました 

 

ご無沙汰しています。
病院勤務の傍ら、医療をもっとオープンでフラットにするための学びを公開しています。

久しぶりの更新です。

11月12日、精神科の当事者と関係者で集まって減薬について語る

「減薬ダイアローグカフェ」に参加してきました。

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実は、私は、今は緩和ケアを専門としていますが、薬剤師としての最初の仕事場は調剤薬局で、心療内科の処方箋を受け付けていました。

その後、就職して新人ほやほやの時代から4年間、精神科の合併症病棟を担当していました。

精神疾患があって入院治療を必要とする身体の疾患もある方が入院される病棟です。
そこでは、自殺未遂を起こした方や、幻覚に左右され、放火や他傷、自傷行為を起こした方、急性アルコール中毒やその他もろもろ色んな方と出会いました。

臨床なんて何もわからなかった新人時代に、「お薬教室」を担当し、逆に薬の事、何でも患者さんから教えてもらいました。

それだけでなく、対話の中で、人として存在を許されるということについて、私から見えている社会の別の側面について、たくさん教えてもらいました。

今の私がいるのは、あの4年の経験があったからだったりします。

そんなわけで、精神科の薬物療法にはちょっとした思い入れがあるのです。

とても、楽しみに当日を迎えました(*´ω`)

 

減薬ダイアローグカフェは普段は月1で浅草で開催されているイベントです。

ファシリテーターはジャーナリストの方で、精神科の薬剤を減薬または断薬に成功した方に過去100人以上インタビューされてきたそうです。

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私がとてもいいなと思ったのは、カフェのポリシーです。

特に3。

過去ではなく現在の希望を起点に対話します。 

 やはりというか、現実というかこのような当事者の方たちの対話の場というのは精神科医療に不信感を抱いている方が多いです。

ファシリテーターの方が最初に

「過去ではなく現在の希望を起点に対話します。
精神医療の被害って確かにあると考えています。だけどここはこれまでの治療に対する怒りや恐れや被害者意識ではなく、これからの希望を起点に減薬について考える場です。」

と言われたことで、医療者としての肩の力が抜けた気がしました。

やっぱりそこのとこは、構えて参加していたようです。。。


場は全体的に和やかな雰囲気で進みました。
アイスブレイクも兼ねた、ゲームも交えた自己紹介タイムから始まりました。
メンバー構成は、服薬中もしくは断薬経験者の当事者の方が3割(減断薬希望者)、当事者の方のご家族が3割(減断薬推奨の方が多い)、精神科の薬物療法を受けている方を支援したいと思っている方が3割くらいでした。


その後、減薬体験をされたMさんの語りをみんなで聴いて、感じた事をシェアしました。
2016年は「聴く、聴かれる」という体験についてずいぶん学ぶ場が多かったのですが、集大成を見た気がしました。それほどMさんの物語はすばらしく、幼少時の考察から始まり精神科と関わるきっかけ、そこから何が崩れていって、どうやって再生していったのか、包み隠さずお話していただけました。

場の「聴く」という姿勢が彼女に力を与え、そして、彼女の熱量が場に循環するのが見えるようでした。その内容はホワイトボードぎっしり2枚分!

※個人情報なので詳細は割愛します。

 

そこで、私が感じた事、

・症状はある日突然出るのではなく、幼少期の体験に基づくことが多い(統合失調症のモデルで提唱されてますね)

・自分自身を客観視できれば、不安や生き辛いと感じているその人自身の個性と上手に付き合っていくことができる(語って聴かれるという体験は、その人自身をエンパワメントする)

・減薬だけに意識を向けて取り組んでも恐らく上手くいかないだろう

(医師の協力も得られにくいのでは?)

・医療者としては、本人が自分らしく生きるためのサポートの一環として、安全な減薬手段をお勧めしたい。
・メンタルの不調を整えるには、結局バランスが大事。薬だけではだめ。薬は補助。

(周知の事実ですね)

 

( )は心の声です。

断薬体験者のお話を聞いたのは初めてで、穏やかな、本当に豊かな時間でした。

参加できて本当に良かったです(*´ω`*)

 

まずは安全安心な場で、自分の体験を話してみること。

信頼のできる情報に繋がること。

みんなでどうするのがいいのか専門家も交えて考えてみること。

意識を医療/リハビリテーションモデルではなく、エンパワメントモデルへシフトすること。

 

私自身は減薬に賛成でも、反対でもありません。ご本人の想いに沿っているのならば、どっちでもいいと思います。

けれど、上記のような体験は薬に勝る良い治療になると思います。

減薬は一つの結果に過ぎないですね。減薬ダイアローグカフェは場自体が治療となる素敵な対話の場であると思いました。


薬のことに精通しているからこそ、たくさんの側面で目の前の人の「その人らしさ」をサポートできる、そんな可能性の片鱗を感じた時間でした。

 

あと、余談ですが、後日の対話の中で、どんな事情があれど「暴力を受けた」という体験はどれだけ時間が経っても、その人の脳裏と身体に刻まれ、強い衝動を起こしうるという事を当事者の語りとして知りました。


その方の過去の経験に対して、何が出来るわけではないですが、自分事として、考え続けたいと思います。


今後、減薬ダイアローグカフェは、オンラインでも開催されるそうです。

興味のある方は、facebookページがありますので、検索してみてくださいね☆彡

「減薬ダイアローグカフェマガジン」

https://www.facebook.com/dialogue.dialogue2016/?ref=ts&fref=ts

 

🌱 最後まで読んでいただきありがとうございました 🌱

ポリファーマシーについて、薬剤師が出来る事 ~ 薬剤調整メールの取り組みへの道 ②~

こんにちは。前回の記事からだいぶ間が空きました。

緩和ケアを専門としている病院勤務の薬剤師(/ω\)です。

さらに、SNSオンラインコミュニティの運営を通して、医療をオープンでフラットにすることに取り組んでいます。

前回の続きです。前回はこちら。

ポリファーマシーについて、薬剤師が出来る事 ~ 薬剤調整メールの取り組みへの道 ① ~ - 医療をもっとオープンでフラットに~IMOMI会&緩和ケアの輪~

 

今回は「どうしてPIMと呼ばれるような潜在的に不適切な処方が産まれてしまうのか。そして、どうして、簡単な解決が難しいのか」について書いてみます。

 

色々考えました。。。。


記事を書く手が止まって、アウトプット出来なくなったため、オンラインで繋がった全国の薬剤師さんに呼び掛けて4~6人のオンラインダイアログを重ねたり、

私自身の薬剤調整メール(もうすぐ100回を迎えます)の取り組みを振り返ったり、

近くにいる医師とディスカッションを重ねた結果。

 

出てきた答えは一つ・・・。

 

「誰も減らそうとしなかったから!!!」
(患者さん本人、家族、医師、看護師、薬剤師その他、すべての医療介護スタッフ…)

 

これに尽きるのではないか・・・と。

現に、私は、毎週担当病棟の全患者さんの処方に目を光らせ、毎週、何か減らせるものはないかと検討し、病棟患者の全主治医にメールを送り続けています。

そうすると、段々薬は最小限という文化が育ってきて、今では、医師、看護師さんから減薬の相談が来るようになりました。

中には、「薬を飲み続けたい」と希望される患者さんもいらっしゃます。
専門的な視点で見てよっぽど害がなければ、その時は無理はしません。
けれど、その背景にはどんな気持ちがあるのか考えるようにしています。

大体、「不安」「心配」「飲めなくなったと思われるのがいや」などのネガティブな気持ちが隠れているように思います。

そんなネガティブな気持ちが少しずつ昇華されていくと、薬もだんだんと手放せることが多いように感じています。

昨日、ハザマ調剤薬局の社長であられる狭間先生に質問をぶつけましたところ、
「薬に依存がある患者さんは無理はしない。

 どうしてそのような状況になっているのか目に焼き付ける」

という回答を頂きましたので、私の考えは大筋間違ってなかったと安心しました(*´ω`)

 

これが調剤薬局の薬剤師さんだと患者さんからダイレクトに相談が来ているのだと思いますが、私は時間の制約もあるため、患者さんとの減薬交渉は医師、看護師に任せています。情報収集する際のみ足を運んでいます。(服薬指導は別にしています)

そうする事で、医師、看護師さんに薬はチャンスと条件が合えば減らすことで患者さんがハッピーになる事があるよ~と学んでもらいたいなと思ってます。

これまでも、きちんと真摯に取り組んで来られた医師、薬剤師さん、減薬を望んだのに叶わなかった経験をお持ちの患者さんもいらっしゃると思います。

色々な意見あると思いますが、

患者さんの「最期の瞬間までイキイキと生きたい」という気持ちと、
医療者の「最期の瞬間までイキイキ生きてほしい」という気持ちが、

すれ違っているとしたらとても悲しいと思います。

そして、多くの処方を内服されている方、服薬せず大量の残薬を在宅在庫されている方は、多くの場合すれ違って、複雑にこじれていることが多いのだと思います。

「減らしましょうか?」と言えない医療者、

「減らしたいです」と言えない患者さん。

 

その結果が、どうして2)PIMと呼ばれるような潜在的に不適切な処方が産まれてしまうのか。につながるのではないでしょうか??

 

みなさまはどう思われますか?

 

②に続く。

 

🌱 最後まで読んでいただきありがとうございました 🌱

ポリファーマシーについて、薬剤師が出来る事 ~ 薬剤調整メールの取り組みへの道 ① ~

 こんにちは。緩和ケアを専門としている病院勤務の薬剤師です。

さらに、オンラインコミュニティの運営を通して、医療をオープンでフラットにすることに取り組んでいます。

 

ポリファーマシーって言葉、ご存知でしょうか?

英語で、polypharmacyです。

日本語に訳すると、「多剤併用」と言われることが多いみたいです。

条件としては、以下の通りです。

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世界的に見て、一定の基準がありません。

もう少し別の文献をあたると、以下のように定義されているようです。

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こちらを見てもらえばわかる通り、Polypharmacyは日本だけでなく、他国にも似たような状況はあるのです。基準は1つはアイルランド、もう1つはアメリカです。
日本版はこちら。

一般社団法人 日本老年医学会
「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」

http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20150427_01_02.pdf

 

ここで伝え方が難しいのは、決して、Polypharmacy自体が問題なわけではなく、一つ一つの薬剤のメリットデメリットを比較検討すること為されてこなかったということを医療者、生活者双方が理解することが解決の糸口なんだと感じてます。


私は薬剤師です。大学で4年、その後大学院で2年、合計6年。

薬学という学問に触れてきました。

その私の認識では薬は人間が作り出した便利な道具です。

確かに、人の生活が良くなることを願って作り出されたものなんだと思います。


問題は、どうして2)PIMと呼ばれるような潜在的に不適切な処方が産まれてしまうのか。そして、どうして、簡単な解決が難しいのか、私自身が取り組んだ3年の薬剤調整メールの取り組みを通して学んだことを、何回かに分けて記事にしていこうと思います。


感じた事、学んだ事、コメント頂けると嬉しいです。

 

②に続く。

 

🌱 最後まで読んでいただきありがとうございました 🌱

熊本地震で学んだ事~情報の重要性~

 

こんにちは。緩和ケアを専門としている病院勤務の薬剤師です。

さらに、オンラインコミュニティの運営を通して、医療をオープンでフラットにすることに取り組んでいます。

 

ここ1か月を振り返りながら、色々記事をアップしています。

こんなのんびりしたゴールデンウィークもいいですね(^^♪

みなさまは、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、私の住んでる地域は被害は出ませんでしたが、揺れました。

とても怖かったです(;'∀')

 

私に出来ることって何だろう??

しばらくすると、SNSでたくさんの人が情報をシェアし始めました。

 

生活者のみなさんにとっては、意外かもしれませんが、

インターネットに溢れる情報って信用性が低いものが多いんです。

 

 「誰が」「どんな意図をもって」「発信しているのか」

 

こういう時、人脈の広さって生きてくるものなんだなぁとしみじみ・・・。

効果は分かりませんが、医療者仲間の投稿を中心にシェアしまくりました。

 

そして、気付きました。今まで、「震災」について自分が無関心だったという事実。医療者として痛切に反省しました。九州は地震は起きないと思っていたのです。

 

そして、医療者にとっての当たり前が、やはり生活者には届きにくいという現実も。

 

なので、振り返りも兼ねて、今回シェアした情報のアーカイブを作ってみました。

 

災害時の母乳育児支援

災害時の母乳育児支援 // NPO法人 日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC

 

がん治療・在宅医療・緩和ケアを受けている患者さんとご家族へ

-普段からできることと災害時の対応-

ganjoho.jp

 

現場力を上げるために東日本大震災の体験を知る-在宅医療・がん治療・緩和ケア-:[がん情報サービス 医療関係者の方へ]

 

東京防災

www.metro.tokyo.jp

 

《日本自閉症協会》自閉症の人たちのための防災ハンドブック

厚生労働省平成23年度障害者総合福祉推進事業「災害時における自閉症をはじめとする発達障害のある方の行動把握と効果的な情報提供のあり方等に関する調査について」

 

http://www.autism.or.jp/bousai/index.htm

 

災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット

日本小児アレルギー学会 - 災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット(日本語)


震災に伴う肺塞栓症にどう対処するか?新潟大呼吸循環外科学分野 榛沢和彦氏

この記事自体は、2011年のものですが、今回は2016年4月19日に再度SNSに流れました。それでも、防げず、重傷者が出てしまったのは、医療と生活が離れてるからなんだろうと理解しています。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t133/201104/519181.html?n_cid=nbpnmo_fbbn

 

熊本地震に医療支援に行く医師のための、感染症診療のポイント

移動するという選択肢について

感染症の分野でとても有名な岩田健太郎先生のブログ記事です。

私自身も書籍の大ファンですが、こういう時、

体験を伴う専門家の方の発信はその後の多くの方の行動を決める貴重な情報だなぁと

改めて思いました。

熊本地震に医療支援に行く医師のための、感染症診療のポイント - 楽園はこちら側

移動するという選択肢について(熊本地震避難所) - 楽園はこちら側

 

≪熊本地震の現場から≫高齢者を被災地から引き離すべきか

在宅医療の分野での発信で常に日本の医療者の心を動かしている(と私は思う)高山先生の記事です。この記事を読んで、被災地から高齢者を動かすべきではないと私も考えが変わりました。

《熊本地震の現場から》 高齢者を被災地から引き離すべきか:朝日新聞デジタル

 

 

《WHO》
心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド:SFA) フィールド・ガイド 日本語版

この文章の翻訳にも祈りが込められていますね。

こういった支援はこれからで、必要な知識となってくると思います。

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http://saigai-kokoro.ncnp.go.jp/pdf/who_pfa_guide.pdf

 

《千葉県学校薬剤師会》学校薬剤師のための災害対策小冊子

ー本文より引用ー

学校が避難所となった場合、当該施設の学校薬剤師は公衆衛生活動に積極的に参画し、 指導的役割を果たすことが望ましく、風評被害に対し薬学的見地から地域住民に対する正し い知識の普及、啓発に努める必要があります。

http://www.c-yaku.sakura.ne.jp/school/school_saigai2014.pdf

 

災害医療現場で使える熊本の方言集

高知大学教育学部岩城裕之准教授作成。日経メディカルからシェア。

http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_famed/kumamoto.pdf

 

長くなりました・・・。

こうしてまとめてみると、自分が何に、興味をもって、動いたのか、よく分かります。

 

🌱 今日も最後まで読んでいただきありがとうございました 🌱

25年経って分かること~いのちから学び、いのちの使い方を学ぶ~

「死別」。

 

この言葉を聞いてみなさんはどう感じられますか?

「死」は忌むべきものでしょうか?話題として避けるべきこと?

 

いのちとして産まれた以上、「致死率は100%」です。

 

高齢化が進み、以前より死を身近に感じている方は増えたとは思いますが、

それでもまだまだオープンに話せないものではないでしょうか?

特に、子供の死について。

 

こんにちは。緩和ケアを専門としている病院勤務の薬剤師です。

さらに、オンラインコミュニティの運営を通して、医療をオープンでフラットにすることに取り組んでいます。

 

本日は遺族としての投稿です。

 

私には忘れられない幼少期の死別体験が3回あります。

1つは祖父。1つは従妹。1つは同級生。

 

今日はそのうちの1つ、従妹の「死」について書こうと思います。

4月某日、従妹の25回忌でした。

みんなに愛され、小学生での発症から数年に渡り闘病生活を余儀なくされた従妹が

天に召されたのは、彼女がちょうど高校に入学する年でした。

 

とても優しい従妹で、病床より私にカードや手紙を書いてくれました。

姉が欲しかった私はとても嬉しかったのを覚えています。

 

私はその最期のとき、小学生で、その瞬間に立ち会い、

その時のシーンを鮮明に覚えています。

子供の目線の高さにはちょうどベッドで寝ている青白い従妹の横顔が見えた事。

 

廊下で壁に向かって泣き崩れる父、

ちょうど産まれたばかりの親戚の子供の名前を耳元で告げる叔母、

放心した状態の祖母、泣き叫ぶご両親。

ぴくりとも動かない、優しかった従妹。

一言も発しないその場にいる子供たち。

そのときは良く分からなったけど、初めて目の前で見る「死」。

 

「いつか死ぬ自分」を、痛切に感じて、怖かったことを覚えています。

それからの人生、「死」を身近に感じるきっかけとなった出来事でした。

 

今回初めて知った事実があります。

従妹は亡くなる数日前に、父に質問したそうです。

「私、死ぬの?」と。

父はこう答えたそうです。

「そうだよ」と。

そのことをきっかけに従妹は「死」について多くのことを語ったそうです。

25年経った今、従妹のご両親は、この出来事を父に「感謝している」と言われていました。 

今のように緩和ケアも、ホスピスも、まして小児のホスピスなんて普及していない時代です。(小児ホスピスの分野は今も遅れています)

 
医療的に見て、死期が近いのは明らかだとしても。

死にゆく環境が従妹にとって良かったとは思えないのです。

 

それでも、愚痴一つこぼさず、「死」についてきちんと語り、

「もう頑張らない」と、自ら死へと向かうことを決めた従妹。

 

その記憶が、今も関わった全ての人たちの中に息づいていて、

いのちを紡ぐ原動力になってると。

 

それから25年。

親戚の中にも新しい「いのち」が誕生し、

穏やかな時間の中で、従妹の「死」について語る時間は、

25年経たないと共有できなかった癒しの空間でした。

 

私自身も何度も「死にたい」という強い衝動(憧れ?)を抱えながらも、

無事にいのちを使って、今、素敵なスタッフと共に緩和ケア病棟で働いています。

 

「死」を豊かにすることは、社会を良くすることだと思っていますし、

かたちは変わっても、いのち続く限り、「死」に関わり続けたいと思っています。

 

そして、従妹と同じ状況の質問を受けたら、

私も勇気をもって「そうだよ」と、伝えようと思います。

それがどんなに辛い事でも、少女の想いに正面から向き合った、父のように。

 

それが、「従妹のいのち」から学んだ私のいのちの使い方なんじゃないかな~

と25年経った今年ふと思いました。

今まで、なぜ痛切に「死」にこだわるのか、分からなかったのですが、

ずっと探してた自分の大切な想いが見つかりました。 

 

嬉しいことに、今年、私の学びを繋いでくれる可愛い後輩ができました。

彼女たちもまた、それぞれに死別体験を抱えています。

全力で学びを伝えるので、共に、いのちを繋いでいけたらいいなぁ。

そうやって、見たい未来を創って行きたいと思います。

 
拙い文章ですが、「死」を片隅に追いやらず、「死」から学ぶことの豊かさを
感じて頂けましたら幸いです。

 

🌱 最後まで読んでいただきありがとうございました 🌱

何のために発信するのか~学びを1本化するYOU∞理論~

こんにちは。緩和ケアを専門としている病院勤務の薬剤師の松本です。

さらに、オンラインコミュニティの運営を通して、医療をオープンでフラットにすることに取り組んでいます。

 

突然ですがみなさんは、「よし!世界を変えるために発信しよう!」
そう思ったことってありませんか?ないですか?

 

私はありました(笑)

 

けれど、すぐにぶち当たる壁・・・。実際に継続して発信するって難しいですよね。

実際にこのブログを立ち上げてからも、なかなか継続した発信が出来ずにいました。

 

「一体、何を発信したらいいんだろう・・・?( ;∀;)」

 

そこで、この度思い切って、今後自分の言葉で発信が出来るように(出来れば収益化も出来るように)と2か月間のオンライン講座を受講しました。

その名も「YOU∞講座」。3月8日から始まり、4月29日にフィナーレを迎えました。

 

🌱 YOU∞理論
真に自由な心はあなたの力を無限大に増幅します。
それこそが、YOU∞理論(You Infinity)。

サイトはこちら
⇒ 

www.organic-learning.net

 

途中何度か道に迷いながらも、
最後には何のために発信するのかを、自分の言葉で表現できるようになりました。

 

「結局、学びを1本化出来なかった私」というのが結論だったのですが、

大切な大切な自分の「コンポンの想い」に気づくことが出来ました。

 

重要なキーワード「コミュニティファーマシスト」「オンラインコミュニティ(IMOMI会、緩和ケアの輪)」「ストレスケアカウンセラー」、そして「最期の瞬間まで学ぶ」。

 

やっぱり1本化出来てない(笑)。けど、どれも私の大切な構成要素だから。

これから、上記のような内容に関しまして、発信していきたいと思います。

 

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(講座中にあおらさんに書いてもらったヒストリーグラレコは宝物です)

 

講師の江藤先生のブログはこちら。感動的です。

⇒ 傾聴しなくていい照らす人でいい。愛されて気づく幸せな瞬間|人生の経営者を育てる教育事業家 Edupreneur ® 江藤由布

 

あおらさんのヒストリーグラレコはこちら。

⇒ 青木 芳恵 - 〜ヒストリーグラレコ お品書き〜 オンライン会議室 zoomを使います。... | Facebook

 

 

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(2か月間、オンラインで共に学んだ仲間たちに最後にリアルで会えた事が一番のギフトだったと思います。ありがとうございました♡)

 

楽しかった~☆彡

学ぶって本当に楽しいですね(*´ω`*)

 

🌱 最後まで読んで頂きありがとうございました 🌱